不倫相手に二度目の示談

妻と離婚が成立した後、

離婚前に再び不倫に走った二人が許せず、

僕は不倫相手と再度示談の場を持った。




僕は早めに待ち合わせの喫茶店に着いて

一人、コーヒーを飲みながら相手を待つ。



予定時刻ちょうどに相手が到着。

席に着いた。



僕
「また僕から連絡を取らせてもらいましたが、

どうしてだか分かりますか？

「どうしてまたあなたと会って話をしないといけないか

分かりますか？」


相手
「・・・・・・・・・。」





長い。

間が長い。

何もしゃべらない。






僕
「以前、公正証書化までした示談内容を

あなたが違約したので、どう考えているのか

お聞きしたかったからです。


あなたは、どうしようとしてるんですか？


どうするつもりですか？」




相手
「・・・・・・・・・・・。」





僕
「前回の示談内容には、

違約した場合は違約金を支払うとあります。

どうするつもりですか？」




相手
「・・・・・支払います・・・・。」




僕
「では、示談内容に違反して、彼女と会って

ホテルに行った事は認めますか？」



相手
「・・・はい。認めます・・・。」




僕
「僕はもうあの示談成立で、あなたと

会う事もないと思ってました。



わかりました。

では、公正証書にも明記されている

違約金の支払いをするという事でいいですか？



そして、

本当にこれで終わりにして下さい。」




僕は

あらかじめ用意した示談書を差し出した。


すると、

相手は素直に応じ、サイン、押印した。





彼は今回の違約金も合わせて

かなりの額を僕に支払う事になる。

本音で言うとそんなものでは

僕の気持ちは収まらない。




しかし、

もう関わりたくなかったし、決めた事以上の

制裁を追加することもできない。


もういい。



例え、今後、

違約金の支払いが滞ることがあっても

もう関わりたくない。



もう、

正論や正義に基き、これまで

毅然とした態度と行動を取ってきたつもりだ。



もう、力尽きた・・・。




もう、

この不倫問題におさらばして

早く前を向いて次の人生に進みたい。